プロも行う資金管理
資金管理はプロなら必ずやっている
相場のディーラー達に「トレードでもっとも重要な事は何か?」とのアンケートを取った
ところ、ほぼ全てが第1位にマネジメント(=資金管理)を答えました。
トレード手法、メンタル面、生活リズム等は、その次に続きます。
トレードは「正しいトレード手法」と「正しい資金管理」の両方で利益が出ます。
「トレードが正しい方向に回っていれば精神状態の健全は保全される」
「精神状態の健全が保全されれば、正しい判断と行動が取れる」という事です。
「資金管理さえ出来ていれば、取引手法は関係ない」そう言い切るトレーダーもいます。
多くの投資家達は、私を含め、多額の損失を出してから初めて「資金管理とは何か?」を
考え始めますが、資金を失ってからでは手遅れです。
FXを始めて、10万円が5万円に減った程度なら、「相場に勉強代を払った」ぐらいの
感覚でいいと思いますが、100万円が50万円になったら、これは手遅れです。
・・・マイナス50%のアドバンテージは相場の世界では致命的です。
資金管理は、そうならない為のマネジメント手法です。講座解説をしてすぐにトレードを
したくなる気持ちは分かりますが、先に準備をしっかり整えましょう。
事前準備・・このサイトやほかのサイトの「資金管理」「取引ルール」を見て回ったり、
失敗談を見たりと(成功談や月100万稼ぐとかの広告系サイトは見る必要がありません)、
自分の中に知識とイメージを集積してから自分にあったトレードスタイルや取引ルールを
構築してから取引を初めても遅くはありません。
何の準備もなく、いきなり相場に行くと、ほとんど負けます。
「事前準備で全てが決まる」そう考えてもらって結構です。
どうしても、取引をして相場の雰囲気を掴みたい場合は、いきなり1ロット(1万通貨)
ではなく1千通貨から始めましょう。
(デモ口座はお進めではありません、実際にお金のやり取りが無いと、真剣味にかけて
トレード手法は身につきません)・・・1千通貨でも、そこそこ金額は動きます。
資金管理の目的は
資金管理の目的はひとつ、「いかに資金の減少を抑えて、増加させるか」です。
これを実現するには、取引の前に、
①1回のトレードにおける最大リスクの%割合
②リスクに応じたロット数
③利益確定を希望する価格帯(状況により実現しなくてもよい)
これらが決まっていないといけません。
このリスク設定なしに、ロット数を上げても、うまくいきません。
仮に短期的に勝てても、資金管理が伴わないトレードでは、やがて連敗やスランプ、
急激な価格の変動に耐え切れず、やがて失敗していきます。
逆にリスク設定をしていれば、連敗やスランプ、急激な価格の変動があっても、
耐えて生き延びる事が出来ます。しかも、損失はかなり限定的でダメージも
少ない状態に出来ると思います。
資金管理は、相場で長く生き延びて利益を取り続けるには必須の手法です。
そして、トレードを開始する前に資金管理を徹底するスタイルを作らないと、
後々必ず後悔することになります。
チャートの価格変動を眺めならで結構です。資金運用の前に、このあたりをじっくり
考えてみて下さい。
FXを小資金で初めてリスク設定をしたら、なかなか資金が増えないと感じる
かもしれませんが運用は福利です。起動に乗れば雪ダルマ式です。
「ポジションを大きくしないと利益が出ない」とは考えず地道に取り組むようにして下さい。
【資金管理・目次】
》》1.あなたは何の為にFXをするのでしょうか?
》》2.相場は先が読めないもの
》》3.損切り(ロスカット)の重要性
》》4.プロスペトク理論とは
》》5.プロも行う資金管理
》》6.損失リスクとロット数
》》7.バルサラの破産確立表から見るリワード
》》8.複利運用と資金管理