ネックライン分析
ネックラインとは・・・
ネックラインは、ダウ理論の押し目エリアや底値圏、ダウ論の戻り売りエリアや天井圏で
使用する短い期間の水平ラインで、このラインを抜けるとトレンド転換のシグナルと考える
トレーダーは多くいます。
上記のチャートはダウ理論の押し目エリア、ユーロ円・30分足のです。
オレンジ色の短い水平ラインがネックラインです。このラインは直近の高値の山に対して、
水平編が引かれています。
下に進んだローソク足が、底で反転して、この戻り高値を抜いてきたら、ロング(買い)と
判断されて、注文が殺到して、大きな陽線が形成されている事が分かります。
上記ダウ理論の戻り売りの押し目エリアのチャートです。
オレンジ色の短い水平ラインがネックラインです。このラインは直近の安値の底に対して、
水平編が引かれています。
いったんは上に行こうとしたローソク足が、ヒゲで戻され、そのまま、直近の安値を
抜いてきたら、ショート(売り)と判断されて、注文が殺到して、大きな陰線が
形成されている事が分かります。
ネックラインの特徴
ネックラインは通常のサポートラインやレジスタンスラインと違い、ローソク足が水平線
を抜けるか、そのまま触れもせずに離れていくか、を判断する線です。
判断が済むと使われなくなります。従って、機能する時間は極めて限定的です。
大体、ローソク足10~20期間で、利用価値はなくなります。
また、ネックラインの信憑性は、上位足との関係や移動平均線の位置によって、変わって
きます。移動平均線が近いほど、上位足との位置関係が強いほど、確立は高くなります。
上位足でも利用されている
ネックラインは、波の反発タイミングを計る為の水平線で、主に5分足~15分足の
下位足で利用されます。
ですが、ネックラインは上位足(8時間足や4時間足、1時間足)でも機能します。
上位足のダウ理論へのエントリータイミングなど、スイングトレーダーや中期・長期の
トレーダー達も、このラインで参加を決める時があるので、上位足のチャート形状も
よく確認しておく必要があります。
【ライントレード・目次】
1.サポートライン分析
2.レジスタンスライン分析
3.ネックライン
4.切り上げラインと切り下げライン
5.三角持ち合いライン
6.サポート・レジスタンスのブレイクパターン
7.ダウ理論・下降トレンドのエントリー候補例
8.ダウ理論・上昇トレンドのエントリー候補例
9.ダウ理論・レンジ相場エントリー候補例
10.天井圏・底値圏のエントリー候補例
11.窓と水平ライン