フィボナッチ比率とは

フィボナッチ比率

750年前のイタリアの数学者、レオナルド・フィボナッチ(Leonardo Fibonacci)が、
見つけた数学の法則にフィボナッチ数列というものがあります。
フィボナッチ比率は、その数列の中にある一定の法則を示す数値を指し代表的な数値として、
黄金比率として有名な 0.618、0.382、そして、0.5、0.236、0.786 があります。
代表的な数値は、0.618、0.5、0.382の3つです。

これらの数値は、相場ではフィボナッチ・リトレースメントというツールで使用され、
上昇相場の押し目の深さや下降相場の戻りの深さを予測する事に役立っています。
※リトレースメントとは、「引き返す、後戻りする」という意味です。

上昇トレンド中の押し目の深さのはかり方

フィボナッチ分析1

上記のチャートは、上昇トレンド終了後に、どのぐらい価格が上に戻るかを「フィボナッチ
リトレースメント」で計測したものです。
直近の一番大きな高値と安値を頂点とし表示させたところ、38.2%で止まっています。
仮高値が決まった段階で事前に、押し目候補が38.2%、50%等が表示されるので、
「そこまで待って、再度、買いを入れる」という選択が出来ます。

下降トレンド中の戻り値の深さのはかり方

フィボナッチ分析2

上記のチャートは、下降トレンド終了後に、どのぐらい価格が上に戻るかを「フィボナッチ
リトレースメント」で計測したものです。
直近の一番大きな高値と安値を頂点とし表示させたところ、
38.2%と50%の山で止まっています。戻り最高高値は61.8%近辺と出ています。
仮高値が決まった段階で事前に、戻り押し目の候補が表示されるので、
「38.2%、50%まで待ってから売りエントリーする」という選択が出来ます。

フィボナッチ比率は他の指標と合わせて利用

フィボナッチ分析3

フィボナッチ比率のラインは、世界中のトレーダーが注目しています。
多くの人が同じラインを意識するから機能する為、このラインがサポートラインや
レジスタンスラインになる事もありますが、基本敵な利用方法は、その数値の示すラインの
近辺に、トレーダーたちが注目するレジスタンスラインやサポートライン、ネックライン、
又は、移動平均線やトレンドラインとの交差点がある事が前提になります。
単独で利用するよりも、他の指標と合わせて利用するのが一般的です。

なお、フィボナッチ比率が効率よく機能するのはトレンド相場です。

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