移動平均線分析

移動平均線分析

移動平均線とは・・

為替レートは、その時点の「売り手」と「買い手」が合意した取引価格で、移動平均線は
特定期間の合意の平均値です。移動平均線は相場の方向を示す重要なツールです。

移動平均線の向きにより、現在のレートが相場でどう考えられているかを把握出来ます。
》》移動平均線の向きが下向き=価格が高過ぎるとの考えから下落している状態
》》移動平均線の向きが水平 =価格が妥当と考えられている状態
》》移動平均線の向きが上向き=価格が安過ぎるとの考えから上昇している状態

移動平均線が上昇、又は、下落に転じる時、ローソク足と移動平均線は交差します。
↓紫線は短期、黄色は中期、オレンジは長期の移動平均線です。


下落に転じる場合
 ローソク足が移動平均線を上から下に抜ける

移動平均線クロス1

上昇に転じる場合
 ローソク足が移動平均線を下から上に抜ける

移動平均線クロス2
移動平均線とローソク足のクロスは、重要な売買シグナルの1つとなります。
また、上記の事から考えると、
移動平均線が下落している時に「買いポジション」を持つ事、或いは、
移動平均線が上昇している時に「売りポジション」を持つ事は、
優位性が全くなく無意味な事になります。

移動平均線の取引エリア

パーフェトクオーダー

・ローソク足が移動平均線より上に有り、上昇を続けているエリア。
・ローソク足が移動平均線より下に有り、下落を続けているエリア。
トレードは、この期間に行いたいものです。

なお、上昇トレンドの場合、ローソク足の下に長期・中期・短期3つの移動平均線
がある状態をパーフェクトオーダーといいます。
[下落トレンドの場合はローソク足の上に3つの移動平均線がある状態です]
この状態は、どこでエントリーしても利益が出ますので、一番の取引場所とされています。

移動平均線とオレシータは合わせて使う

移動平均とオシレータ

ダウ理論には、トレンドは出来高でも確認されなければならない との一文があります。
FXには出来高は有りませんので、出来高と関連性の深いオシレータを代用します。
移動平均線は、オシレータ指標を補助として利用するとトレンドの先行きを把握しやすくなります。

移動平均線ラインがサポートラインになる

マルチタイムフレーム分析6

チャート図を見てください。ローソク足が移動平均線近辺で跳ね返されています。
「グランビルの法則」の波③⑦「エリオット波動」の波④・波Cが、これに該当します。
移動平均線は上昇・下落サポートラインとしても機能する事があります。

※移動平均線は、角度が強いほどその移動平均線からの反発は強いものになります。
角度がゆるかったり、平行に近い場合はサポートラインにはなりにくく、ローソク足は
突き抜けやすい性質を持っています。
※また、移動平均線はレンジ相場では役に立ちません。トレンド相場しか利用できません。
※何より、相場を引っ張っている時間足の移動平均線が有効に機能します。

IPゾーン(インベストメント・ポイントゾーン)

IPゾーン

IPゾーンは、ローソク足が短期・長期の2本の移動平均に挟まれたエリアで、
トレンドの転換エリアを見つける際に利用されます。
上のチャートでは、オレンジ色で塗りつぶされた部分が対象エリアです。
ゴールデンクロスより早くトレンドの転換を見つけやすい特徴があり、
ボリンジャーバンドやマルチタイムフレーム分析と併用することで精度が上がります。
[IPゾーン単独では、ゴールデンクロス同様、勝率が悪すぎて使えません]

移動平均線の期間に注意

マルチタイムフレーム分析3

移動平均線を取引シグナルにする場合、移動平均を計算する期間が重要になります。
計算期間が長い時と短い時では、線の方向が一致せず逆転する事があります。
こんな場合は、原則、計算期間が長い時を優先として下さい。
詳しくは、マルチタイムフレーム分析(MTF)を確認して下さい。

移動平均線の設定パラメータ

マルチタイムフレーム分析5

移動平均線をメタトレーダー等で表示させると、以下のパラメータを指定できます。

期間:移動平均の計算に何コマ使うかを指定します。
例えば、1時間足チャートで20時間の移動平均線なら20を指定します。
マルチタイムフレーム分析をする場合は、
日足の場合は、24時間×20コマ=480
4時間足の場合は、(24時間÷6)×20コマ=80
を指定した移動平均線を追加すると同時表示が出来ます。

15分足のチャートに1時間と4時間の移動平均線を表示する場合は、
上記の図を参考としてください。

種別:移動平均線の計算方法の種類を指定します。
》単純移動平均(SMA)
 滑らかな移動平均線の為、ダマシが少ないがシグナルがでるのが遅い。

》指数平滑移動平均線(EMA)
 直近の値動きを反映しやすく値動きに素早く反応する。ダマシに弱い。

》スムーズ(SMOOTHED):
 SMAより更に滑らかな移動平均線の為、ダマシはかなり少なくなるが反応は遅い。

》ラインウェイト(LINER WEIGHT)
 EMAより更に値動きに敏感に反映する。短期足トレード向け。

空白 bar

【テクニカル分析・目次】
》》1.移動平均線分析
》》2.ボリンジャーバンド分析
》》3.MACD分析
》》4.RSI分析
》》5.ストキャスティクス分析
》》6.マルチタイムフレーム分析
》》7.マルチタイムフレーム分析(上昇トレンドと下降トレンド)
》》8.FX攻略のエントリーポイント一覧
》》9.チャート晩・FX攻略のエントリーポイント一覧


ページの上に戻る