ストキャスティクス分析
ストキャスティクスとは
ストキャスティクス(Stochastic)はアメリカのチャート分析家・ジョージ・レーンによって、
19500年代に考案されたオシレーター系のテクニカル指標です。
相場の、売られ過ぎ・買われ過ぎを判断する指標で、下落相場は「終値は安値近辺で取引が
終わる」、上昇相場は「終値が高値近辺で取引が終わる」との傾向に優位点を置いて考案
されました。
ストキャスティクスは、ボックス圏・レンジ相場を前提とした指標です
ストキャスティクスの見方
買われ過ぎゾーンと売られ過ぎゾーン
ストキャスティクスは過去の高値、安値を参考にして、現在の価格の割高、割安を判断する
指標です。割高感・割安感は、0~100%の範囲で表されます。
》100%に近いほど、一定期間で多く買われ過熱感があり、特に75~80%を越えると、
「買われ過ぎ」として「売り」と考えられています。
》0%に近いほど、一定期間で多く売られ、特に25~20%を越えると、
「売られ過ぎ」として「買い」と考えられています。
%Kラインと%Dライン
ストキャスティクスは、相場の過熱感・冷却感を示すラインにK%とD%があります。
%K、%Dは次のように計算されています。
%K = ( 現在のレート – 特定期間内の最安値 ) ÷
( 特定期間内の最高値 – 特定期間内の最安値 ) × 100
例えば、ドル円相場が5日間に118.00から121.00の範囲で動いていた場合、
現在のレートが120.50とすると、
K%=(120.50-118.00)÷(121.00-118.00) X 100 = 83.3% です。
%Kを移動平均化したものが「%D」です。
%D=( 直近5コマの%Kの合計 ) ÷ 5コマ
%SDは%Dをさらに移動平均化しものです。
%SD=%Dの特定期間の移動平均
ストキャスティクスの使い方
ストキャスティクスは、次の使い方が有ります。
①ダイバージェンスでトレンドの反転を予測する。
レジスタンスライン・サポートラインを利用した上で、
・ストキャスティクスの%Kが%Dを下から上に抜けら買いシグナル
・ストキャスティクスの%Kが%Dを上から下に抜けら売りシグナル
②レンジ相場の反復運動を利用する
レジスタンスライン・サポートラインを利用した上で、
・ストキャスティクスの%Kが%Dを下から上に抜けら買いシグナル
・ストキャスティクスの%Kが%Dを上から下に抜けら売りシグナル
③次の状況(上昇トレンド中、又は、下降トレンド中)では利用しない
ストキャスティクスのパラメータ
ストキャスティクスをメタトレーダー等で表示させると、以下のパラメータを指定できます。
%K期間:ストキャスティクスの分析期間(レンジの期間)を指定します。
%D期間:ストキャスティクスの移動平均線を取る期間(反復を繰り返している期間)
を指定します。
スローイング:%D期間の移動平均線を取る期間を指定します。
%Kは14、9、7、5。 %Dは%Kの半分~20%の期間。 %SDは5~3の期間を
指定するのが一般的のようです。
上位足(4時間以上)でダマシが少なく機能するようですが、通貨毎に%Kのレンジ期間を
変えたりと、かなり使い方が難しい部類の指標です。
日経225先物やオプション取引と相性がいいストキャスティクスはFXでは難しいです。
【テクニカル分析・目次】
》》1.移動平均線分析
》》2.ボリンジャーバンド分析
》》3.MACD分析
》》4.RSI分析
》》5.ストキャスティクス分析
》》6.マルチタイムフレーム分析
》》7.マルチタイムフレーム分析(上昇トレンドと下降トレンド)
》》8.FX攻略のエントリーポイント一覧
》》9.チャート晩・FX攻略のエントリーポイント一覧