FXの基礎知識

FX基礎

FXは正式名を外国為替証拠金取引(Foreign Exchange Trading)といいます。
そして、FX取引とは「外国の通貨を売買する取引」のことをいいます。
「通貨を売買する」とは・・・・こんなイメージを持ってもらえばと思います。

例えば、海外旅行に行く時、アメリカに行くとして、円をドルに替えます。
この時、為替レートが1ドル120円だったとすると12万円は1,000ドルになります。
旅行が終わり日本に帰ってきた時、その1,000ドルを日本円に戻します。
その時の為替レートが1ドル125円になっていたら、1000ドルが12万5千円になります。
つまり、ドルを円に替えて戻すだけで、12万円が12万5千円になり、
交換手数料を考えなければ、ここで5千円の利益が出た事になります。

こういった外国通貨のやりとりで、異なる2国間の通貨を取引することで利益(為替差益)
を得ようというのがFXです。

またFXには、スワップポイントというものがあります。スワップポイントとは
金利差のことをいいます。通貨にはそれぞれの国が定めた政策金利があります。
たとえば日本なら金利は年0.1%前後です。
10万円を1年間保有したら、100円の金利を受け取ることができるわけです。
ところが、日本の金利は世界的に見ると超低金利です。
豪ドルなら2.25%、南アフリカランドは5.75%と高金利です。

豪ドルを90円の為替レートで1万ドル(90万円)で買って1年間保有すると、
両者の金利差[2.15%相当]つまり、19,350円のスワップ金利を受け取ることが出来ます。
※逆に豪ドル1万ドルを売って1年間保有した場合は、19,350円のスワップポイントを
支払う事になります。

さらにFXの特徴として、以下の点があります。

①外貨を「売る」ことからも取引を始められる
②売買いの手数料が小さい(低コスト)
③24時間取引ができる
④売買した通貨に返済期限はなく、いつでも決済できる
⑤用意するお金(証拠金)以上の外貨を売買できる(レバレッジ)

レバレッジとは

FXレバレッジFXでは少額の資金でも大きな取引をすることができます。これをレバレッジといいます。
レバレッジは「てこの原理」とも呼ばれ、差し入れた証拠金を担保として預けることで、最大25倍までの金額の取引を行う事が出来ます。
たとえば、10万円の証拠金でも、20倍のレバレッジを掛ければ200万円として取引ができます。レバレッジを掛けなければ1万円の為替差益だったところが、20倍のレバレッジをかければ、利益は20万円に膨らみます。
また通貨間の金利差スワップポイントもレバレッジの分だけ膨らみます。
但し、レバレッジをかけた状態で、損失が出た場合は、先ほどの逆で20万円の損失が発生します。

為替レートを決めているのは・・

為替マーケット

では、その大事な価格=為替レートはどのように決まるのでしょうか?
為替は、為替市場という巨大マーケットで取引されています[代表的な市場に東京、ニューヨーク、ロンドンがあります]
取引には必ず「売り手」と「買い手」が存在します。為替レートは、その通貨の売り手と
買い手が納得した価格で決まります。売り手も買い手も、刻々と変化する世界経済の情勢や
ニュースなどの情報をもとに売買の判断をしているので、為替レートは常に変動しています。

為替レートが変動する要因は様々ですが、大きい理由は3つあります。
①各国の経済指標によるもの
経済指標には、GDP(国内総生産)の伸び率、失業率、インフレ率、財政収支、
経常収支の赤字・黒字などがあります。発表された経済指標から、その国の景気が上向くと
判断されれば、その通貨の価値が上がります。特に、世界の基軸通貨である米ドルを
発行しているアメリカの経済指標は、為替レートに大きな影響を与えます。

②金利
一般的に低金利の通貨は、景気が減速していると判断され評価が下がりやすく、為替レート
が低下します。逆に高金利の通貨は、景気が上向いていると判断され、
レートが上がりやすいといわれています。

③テクニカル要因
テクニカル要因とは、投資家たちが過去のレートの値動きを表すチャートなどを参考に、
相場を予想することです。プロのディーラーや豊富な資金力をもつヘッジファンドなども、
今後の相場を予想しています。また多くの一般投資家もチャートを分析することで、
今後の為替レートの動きを予想していますので、こういった行動が為替レートに大きな影響
を与えています。

FXは上記の環境や状況を利用しつつ、利益を目指す投資の事です。

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