移動平均線とマルチタイムフレーム分析の時間軸
移動平均線と時間軸の組み合わせは、FX攻略において売買シグナルの検知や相場予測を立てる重要な要素のひとつになります。
移動平均線を利用したインジケータや上位足・下位足のチャートによる解析は、
サポートラインやレジスタンスライン、トレンドラインといったライン分析と併用する事で、
トレンドの反転や継続を見る、重要な判断要素になります。
また、移動平均線と時間軸の関連性は、通貨ペアによって適正な時間足の大きさ、平均を取る期間数値が異なります。
※現時点の通貨ペアに最適な移動平均線と時間軸も、時間が経つと変化していきます。
5年間隔前後で、毎年、最適化を確認する必要があります。
各通貨ペアの移動平均線の設定例
ポンド円は、比較的、ボラティリティが大きくローソク足1本の値幅も大きくなりがちな
通貨ペアです。1時間足チャートでは方向性が分かりにくい事があります・・・
ドル円は、大変にメジャーな通貨で、流通量も大きくボラティリティ[値段の上下の変動幅]はあまり大きくないとされています。スプレッド手数料が安さから人気もありますが、初心者向けと言うよりは、中級者向けの通貨相場です。
ユーロ円は、ドル円に次ぐメジャーな通貨で、流通量もあり価格の変動幅も大きめの通貨ペアです。スプレッド手数料も安いほうで、ポンド円を上級者向けとするなら、ユーロ円は中級者向けの通貨相場と言えそうです・・
豪ドル円は、高金利で人気があり、少しマイナーですが、ユーロ円と似た動きをする通貨ペアのひとつです。スプレッド手数料の安さと通貨レートが低さから、レジレッジが効きやすい特色があります・・
移動平均線は上位足のチャートから確認していく
マルチタイムフレーム分析と重複する部分となりますが、調べたい通貨ペアの現時点の
状況確認は、以下の手順で行います。
1.基本になるチャート、週足と日足を表示する
大きな時間軸から、現時点の状況(トレンドの方向、レンジの向き)を確認する
2.8時間、4時間、2時間、1時間のチャートを表示
価格の流れが分かりやすいチャート、1~2つを選択する。
ここは通貨ペアによって、使う時間軸が変わります。
例えばボラティリティ(値幅の変動)が大きい通貨は、8時間足と2時間足がトレンド方向が
分かりやすく、ボラティリティ(値幅の変動)が比較的小さい通貨は、4時間足と1時間足が
トレンド方向が分かりやすい傾向があります。
3.先の↑2で選んだチャートに移動平均線を引く
平均期間:6~21等で引いてみて、トレンド転換が判断しやすい期間を選択。
なお、トレンド転換を判断する期間は最低でも、3~4年間分を流してみる事。
4.下位足チャート、30分、15分、10分等を表示
自分がトレードしやすい、見やすいと感じるチャートを1~2選択する。
そして、そのチャート上に、先の3.の上位足の移動平均線を引いて確認。
1~4の確認結果、
マルチタイムフレームとして表示するチャートは、
スインドトレードを考える方は、ポンド円など、
ボラティリティが大きい通貨で週足、日足、4時間、1時間
デイトレードを考える方は、ユーロ円など、
少しボラティリティが大きい通貨で、日足、4時間、1時間、15分
スキャルピングを考える方は、
ドル円やユーロ円で、4時間、1時間、15分、5分~1分
みたいに、なっているのではないでしょうか?
もちろん、個々人が見やすいチャートを選ぶので、この通りでなくても結構です。